眼病のこと

中学から高校にかけて剣道部でした。

特に興味があったわけでなく、親からの強い強い勧めにより、しかたなく入ったというのがほんとのところ。

元来運動神経がなく、練習についていけなかったり、豆をたくさん作ったり、いじめられたりして何度もやめようと思ったものの、例によってズルズル続けてしまいました。

 

高1にもなると、身体もそれなりにデカくなり脂肪は相変わらずながら割と筋肉もついてきまして。

そういえば、高校の性質上?高2が日々の稽古を仕切り、高1は最もキツイ練習を課されてました。

そんな折の合宿。

日々の稽古とは比べものにならない猛練習なわけです。緊張感もすごい。高2の先輩はもちろん、OBも多数参加。

一応体育会系だし武道だしで、それなりにしごかれました。

ただ、高1なので、ぼくもやる気ムキ出し。泣きそうになりながらも精一杯勤めるのでした。

 

そうしたとき、右眼になりやら黒っぽいカーテンのようなものが。

いくら眼を拭ってもとれません。鏡で見ても、何もない。ただ、見え方だけに異常がある。

そうこうしているうちに、黒っぽいカーテンが真っ黒に、右眼視界全てが闇になりました。

 

普通こういうとき、緊急で病院にかかるもんですが、何しろシゴキとやる気ムキ出しの真っ只中だったので。

視界がなくなり、遠近感がなくなって、まともに面打ちが入らなくなって、ようやく「病院行って治したい」と言い出したんだと思います。

 

緊急外来で、ポケベルで呼び出された眼科医から「網膜剥離ですね」と告げられたとき、「知ってる病気じゃん!手術すれば治るじゃん!」とやたら安堵したのを覚えています。

 

ところが、そうはいかず。

結論から言うと、完治はしなかったんですね。

 

よくボクサーの方が「網膜剥離から奇跡の復帰!」とかありますが、あれは思うに、網膜にかすかな穴が空いてしまったくらいだと思うんですよ。

そのくらいなら、レーザーで焼き付ける治療がききます。

しかし、ぼくのように完全に剥がれてしまっていると、「手術により眼球にガスを注入してその圧力で剥がれた網膜を押さえつける」というなんかアナログな治療になりました。

 

で、、、色々色々あって、

3回の手術、4ヶ月の入院の後、右眼は光「だけ」戻りました。

そのうち詳しく書きますが、右眼はまともに像を映せず、矯正しても視力は出ません。

 

そういうわけで何が言いたいかというと、

・どこ見てるか分からないと言われますが、一応真っ直ぐ見ているつもりです。右眼は自分でもコントロールきかないのです。

・右側は完全に死角です。右隣に座った方、愛想悪くてすみません。見えてないのです。

・キャッチボールできません。何かを投げてよこして、捕れないの見て唖然とされ、軽く傷ついてます。遠近感ないんです。

・愛想悪いですが、見えてない場合がほとんどです。あと疲れているか、めんどくさいか。気分が顔に出てしまう損な性格です。

 

つれづれですみません。。

眼のことはまだまだあるので、そのうちまた書きます。

それでは!